ついに買いました

今日、ずーーーーーっと欲しかった時計を買いました。
金とのコンビ、文字盤の色で迷いましたが、つけてみて一番飽きがこないものを選びました。

写真ではよくわかりませんが、文字盤はシェルです♪

数年前に父が脳梗塞で倒れ、１回目はホームセンターで倒れた父のそばにたまたまお医者様がいらっしゃった（なんて強運）こともあり、処置が早くて奇跡的に回復しました。でも、2回目に倒れてからは穏やかで頭もしっかりしていた父が暴れたり暴言を吐いたり幻影におびえて変なことを言ったり、鬱や認知症があっという間にひどくなり私のこともわからなくなったりベッドの上で自分の便を触っていたり、2-3日に一回田舎の病院に出かけては電車やバスで一人になった瞬間泣きながら帰ってくるという生活をしていました。
もっと以前に父が病気で仕事ができなくなったときには、私が父の代わりをして、そのお礼にと珍しく宝石を買ってくれたこともありましたので、私は父が良くなっても悪くなっても、区切りがついたときには自分で自分に何か買おうと父の介護をしているときから思っていました。
ばたばたして2年が経ってしまいしたが、夏に弟が言いました。「お姉ちゃん、そんなおもちゃみたいな時計をしないで、年をとったら年相応の時計やモノを持たないとアンバランスだよ」と言われ、なるほどねぇ、じゃあ時計にしようかな・・・と思い、それから種類を一つに絞って探していました。
これからは、この時計をつけるたびに父のことも思い出し長く大切に使いたいと思います。

今日はパソコン講習でご一緒だった方の教会でクリスマスオペレッタを観てきました。本格的でびっくりしました。最後に牧師さんがおっしゃった「自分の心に罪があると思われる方は、そこから心が（生まれ）変わることができます」という意味の言葉が印象的でした。

帰ってお風呂に入りバスタオルを肩にかけながら「私の頭の中の消しゴム」を観たら、父とダブる部分が多く、また涙があふれ出てバスタオルが涙拭きになってしまいました。
「認知症は何もわからなくなってるから本人は気楽なもんだ」とか言う人がありますが、あの映画同様認知症が進行していく過程では、症状がまだらに現れるので、ふと我に返った本人にはものすごい葛藤・不安・羞恥心や申し訳ないという気持ちがあり、父も記憶が戻っているわずかな時に、メモにいろんなことを書き残していました。
ソン・イェジンもかわいかったけど、チョン・ウソンはワイルドな中に純粋に妻を愛する優しさがあっていい味出てました～♪

コメント 5

素敵です♪
控えめでしっとりとした雰囲気のようこくんさんによくお似合いです。

ようこくんさんも色々と大変な事があったのですね（涙）
よく頑張られました。
老いるってとても寂しく厳しい事だと思います。
人は長生きするようになりましたが、本当にこれで良かったのか？
「生きる」事と「生かされる」事について考えるようになりました。
自分の身内の介護は、色んな感情が入ってくるので
とても大変だった事でしょう。ようこくんさん本当にお疲れ様でした。
天国でお父様も「ありがとう！良い時計だね。似合っているよ」と
仰っていると思います。

先週帰省しようと実家に向う途中の高速道路で事故を見ました。
軽自動車が横転して上下逆さまに・・・
ほんの少し前の事故だったので救急車も到着していませんでした。
なんだか去り行くかもしれない命が義母とだぶり、思わず
「パパ、助けてあげて！！様子を見てあげて」と言いました。
応急手当が必要かもしれない、少しでもお手伝いして欲しいと・・・
この行いを神様も見てくださっていたのか、
義母はなんとか持ちこたえてくれました。

＞「葛藤・不安・羞恥心や申し訳ないという気持ち」
病気って、やっぱり看病してくれる家族の気持を考えても
一番辛いのは本人なのでしょうね。
人間ですから時に不満や愚痴も出ます。病んでいたらなおさらそうなのでしょう。私も、そういう心の不安定な部分をもっと理解してあげるようになりたいと
思います。ようこくんさん、色々と気付かして下さってありがとうございます。
by ミー (2006-12-17 12:32) 

時計とっても素敵ですよ～ようこくんさんにぴったり♪
私はそれほど時計の数はありませんけれども全て長方形
丸は女性らしくて優しい雰囲気ですね
次回買う時は丸と思っています

そうですか　お父様大変だったのですね
ようこくんさん、ご家族の皆様随分心を痛められたことかと思います
私の両親は心臓などの病気を抱えながらも今のところ元気にしていますが、びっくりするくらいの記憶力でしっかりしているものの、母が最近私に言うのは、今はこうでもいつ認知症になるかは分からない、それは自分では止められないのでその時にはすぐに施設へ入れて欲しい、子供が苦しむ姿は望まないといいます
子供としてはとても複雑な思いですけれども、他の人に何も言わせないように文字にしておくとまで言われると、家族の思いと本人の思いとの狭間で自分がどのような行動を取るのか・・・・
でもやはりようこくんさんやミーさんのように出来る限りの事をと思ってしまうと思います
自分が生きること、生かされることと　家族が生きること、生かされることは決して同じレベルで考えられない　そんな気がします

ソン・イェジンはラブ　ストーリーの時からのファンです
清楚で優しさが溢れていますよね
私も昨日は映画を観て号泣でした（既に４～５回みてるのですが・・）
人を愛すると自分を犠牲にしてでも相手を想うようになる、この年になるとその気持ちが痛いほど分かるようになってきました
代われるものなら代わってあげたい　そういう相手がいるということは幸せだなぁと思います
by そら (2006-12-17 14:46) 

ミーさん

ありがとうございます。

ミーさんとご主人、本当にいい事をされたと思います。高速道路ですので放っておいて行ってしまうこともできたでしょう。でも、そこでご夫婦同じ気持ちだったというのは素晴らしいことだと思います。だいぶ前にミーさんが書かれていたと思うのですが、（医師への）謝礼をどうしても受け取って欲しいと言われる時には（お断りした上で）受け取り、伊勢神宮（でしたっけ？）にその方のお名前で奉納するという記事を読んで本当に感動しました。そんなことまでしてくださっている方を初めて知ったからです。
私の父は、見つけて助けてくださったお医者様と、最初のお医者様、看護師さんには本当によくしていただきました。私が生きてきた中でこれほど人に感謝したことはこれまでありませんでした。でも、その後のお医者様は違っていて私が「おかしいから検査をしてほしい」と訴えても明らかに不機嫌になるだけで検査すらしてもらえずほったらかしで致命的になってしまいました。患者側とすれば、精一杯のことをしてもらえてダメであれば納得もいきますし、感謝もしますが、そうでなければ悲しみとか無力感だけが残ります。
ミーさんのご主人のように人の痛みがわかって、自分のことのように考えてくださるお医者様ばかりだといいのになぁと思います。

生きている　生かされている　については私もすごく考えました。
最初に「手術をしますか？でも廃人になります」と言われた時は家族即断でお断りし、最後の方の延命も相談して拒否しました。
父が生きていたらどうしてほしいだろうとまず考ての結論ですが、後悔はしていません。
母が言った「日本は長寿国と言うけれど、こうやって寝たきりで何年も過ごしている人も含めての長寿世界一ですから、本当の幸せな長寿というのは健康で長生きなのですけどね」という言葉がすごく心に残っています。
意思疎通のできない寝たきりの人は、一体どうしたい　どうしてほしいと思っているのでしょうか。

お義母様、皆さんの気持ちが届いて少しずつでも回復されるといいですね。こころからご回復をお祈りしています。
by ようこくん (2006-12-17 22:47) 

そらさん

ありがとうございます。実は、次は長方形の時計を狙っているんですよ（笑）
私は手首だけが細いのであまり大きい文字盤だと手首から文字盤がはみ出してしまう、というだけの理由で小さめの文字盤を選びました。
服でも時計でも、飾られていて「かわいい」「きれい」と思うのと、自分がしたときの印象って随分違うものですね（~　~；）

＞母が最近私に言うのは、今はこうでもいつ認知症になるかは分からない、それは自分では止められないのでその時にはすぐに施設へ入れて欲しい、子供が苦しむ姿は望まないといいます

お母様は本当に強くて優しい方だと思います。子供にちゃんと言っておられる方はなかなかいないのではないでしょうか。
でも、そらさんのおっしゃるように親の子を思う気持ちと子の親を思う気持ちにはギャップがあるのも現実で、頭ではわかっていても気持ちとのずれも生まれます。
家で看るのが理想かもしれませんが、それで子供が疲れ切ってしまったり、その家族が崩壊することさえあります。うちは、病院や施設にいられたおかげで家族の身体的な疲労は最小限で済み、優しくできたのかもしれません。でも、腹が立って手をぎゅーーーっと握ってしまったこともあります。どこかで家族も息抜きしないと共倒れになりますし。
同じような問題ですが、娘が「私　臓器提供してもいいよ」と言いました。
「私も提供してもいいよ」と言いました。
でも、家族に言ってあっても、いざとなったら家族は気持ちが変わるかもしれない、現実に息をしていて温かい人を連れて行ってもらうことができる？とも説明しました。

こういうことは、その場になってみないとわからない難しい問題ですよね。あー、その場になっても、きっと葛藤だらけ。。。

映画は何回もご覧になったのですね。私も映画館で1度観ましたが良い映画でしたね（顔、ボロボロ・・・）。あんなに愛し愛されるって幸せなことですね。
by ようこくん (2006-12-17 23:19) 

ようこくんさん
葛藤があって当たり前なのだと思います
私もその立場になったらどのように振舞うのか、振舞えるのか、分かりません・・・・
去年母が狭心症で入院した時、父はきっととても心細くて精神的に不安定だったのだと思いますが、母の前でちょっと我が儘を言うようなことがあり、最初はなだめていたものの続くので、いい加減してよっ！と怒ってしまったことがあります
母に負担を掛けたくなかったのがその時の私の思いですが、今から考えれば父の夫としての立場の精神状態をもう少し考えてあげられればよかったかと。。。
うーん　本当に難しいですね

話は変わりますが夫の汚物を処理してから８０時間以上経った今も私は元気なのでなんとか乗り越えたような？！
やはり普段から十分過ぎるくらい睡眠とって家でうだうだしてるから免疫力高いのですねぇ（笑）
by そら (2006-12-19 15:20)