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再検査 [介護]

久しぶりに行った認知症の検査について覚書のために・・・



昨日は、仕事が終わって夕食を作り、お風呂まで済ませて

子供たちを置いて(というより、帰ってない(笑))主人と実家に向かいました。

目的は、母の症状の進行具合を診ていただくためでした。

夜遅く実家に着いて、まずは財布チェック・・・だったのですが

5つほどある財布のうちあったのは2個だけ。しかも、小銭しか入っていません。

1時間ちょっと探し回りましたが、他の財布は見つかりませんでした。

そのかわり、どこからか母は5万円という大金を用意していて

「検査はこれで足りるかしら?」と言いました。

私が隠していたお金ではなさそうでしたし、一体どこから出てきたのか謎です。



そして、今日は朝早くから3年前と同じ病院に連れて行きロビーで待つこと30分

母は何度もそこを病院であることを忘れ「キレイな銀行ね」と言いました。

やっと呼ばれて、まずは(3年前と同じ)先生の問診がありました。

「お歳はいくつ?」

「何年生まれ?」

「今のおうちは何年住んでいますか?」

「今日は、何月何日?」(「今は11月頃。お正月はまだ」と答えた時にはこけました)



母は検査に連れて行かれ、私は予め書いておいた「3年前と最近の違い」を見てもらい

口頭で最近の様子を伝えました。

母は血液検査(甲状腺を調べるらしい)と脳のCTを撮って、再び診察室へ。

先生は認知症の専門医ですが、前回同様会話の中に「認知症」と言う言葉が

本人の前でバンバン使われました。

そして、私は前回同様「もうちょっと配慮をしてほしいな」と思いました。

前回は患者さんに見える場所に「認知症」のポスターがたくさん貼られていましたが

今回は何もなくなっていました。それは、ちょっと進歩?なのかもしれません。



今回のCTの結果でびっくりしたことがありました。

最近の私やヘルパーさんが感じる進行具合とは裏腹に、3年前の画像と比べて

脳の萎縮はほとんどなかったのです。

それは、ある種驚愕であり「では、どうしてひどくなっているの?」と疑問も

湧きました。

その点は、先生にもわからず、典型的なアルツハイマーではなく、画像を見る限り

脳の萎縮というよりも、前頭葉(海馬・・・短期記憶をつかさどる部分)が何らかの

原因で圧迫されて黒く(水腫として)写っている、それは3年前とも変わっていない

ということでした。

確かに、時間・空間といった見当識の衰えは進んでいるけれども、薬でどうのという

よりもデイサービスなどでの外からの刺激を与える機会を増やした方がいいとの

ことでした。

というわけで、薬の量はそのままでいくことになりました。


そして、最後に母一人が別室で受けた「長谷川式簡易スケール」は・・・

30点中5点というありえない点数でした。

聞いた瞬間、自分の子供のテストの点数かと思いました(苦笑)

どうやら、母はプライドが高いので自分ができないことを認めたくなくて

途中わからないことを聞かれると話を違う方向に持って行き、あとは答えて

くれなかったそうです(とほほ)




その後、私だけケアマネさんに会いに行き、これからのことを話し合いました。

とりあえず、デイサービスを週3回に増やし(実費で支払うことになります)

介護認定決定から3ヵ月経った頃を目安にもう一度介護度を上げられるように

申請しなおすこと、近い将来グループホームに入れるように計画を立てること

などです。

ヘルパーさん、ケアマネさん、私の3者が一番恐れているのは「火の元」である

ことも再確認しました。




ケアマネさんは経験豊かな方で、それぞれの施設に預けた場合のメリット・デメリットも

正直に説明して下さいます。

途中合流した弟にも、これまでの(ヘルパーさんやデイサービスの)連絡ノートも

見せて介護に携わる家族全員が情報を共有し、同じ方向を向いて介護をできるように

してほしいと仰いました。


当の母は、帰ってみると病院に行ったことすら忘れていました。



薬に関しては量も増えず、基本的なスタンスは同じままこれからも介護を進めて

いくことになりましたが、少しだけ方向性は絞られて来た気がします。





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chiwarin

デリケートで難しい問題だと思いました。いずれ我が家でも現実となるかもしれません。その時わたしがどんな対応が取れるのか知れません。
by chiwarin (2011-02-09 11:40) 

ようこくん

chiwarinさん

そうなんです。デリケートな問題なのです。
お年寄りって一人一人長い人生で培ってきたものも性格も違いますから
それにあわせた対応をしないと、ヘソを曲げてしまうこともあります。
我が家の場合は、プライドも高いし、できないことを人に知られたくないので
それを敏感に感じたときには、身内に対しても豹変します。
こちらも(できの悪い)人間なので、それが許せなかったりきつく言ってしまうこともよくあり、反省しきりです。
by ようこくん (2011-02-09 13:00) 

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