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センサー [介護]

寒いです

今シーズン初めて暖房をつけました(ひとりで罰ゲームをしてた?)

田舎はどうなっているんだろうと思い、市役所のライブカメラを見てみたら

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ヤダヤダ、見ているだけで寒いです

2日間で30センチにぐらい積もってるそうです

今週は-8度の日があると予報が出ていました(ソウルかと思いました~)

昨年だったか家の中の蛇口が全て凍ったことがありましたが

凍結対策をしてくるのをすっかり忘れていました






昨日、母の特養から携帯に連絡がありました

昔から学校や母の施設から携帯に連絡が入るのはろくなことはありません

「お母様が寝ていらっしゃるときに・・・」と言われたときに、心臓はバクバクしました

結局、前歯がとれていたという報告でした

前歯がない顔は想像したらちょっと間が抜けています(笑)

病気とかではなく良かったです





ここからは先週の話です

お尻にできていた床ずれは回復してきてオムツがリハビリパンツになりました

ただ、完全に回復したわけではないので、ベッドに横になっている時間は多めです

面会に行き、叔母に電話をして

「お尻の床ずれっぽいのはマシになってきたけれど・・・」と説明している横で母が

「まぁ、床ずれの方がいらっしゃるの?大変ですこと」とつぶやいているのを聞いて

思わず笑ってしまいました

そして、母に電話を渡すと

「ええ、どこも痛いところはありませんわよ」と答えていました


痛みを感じない、それを他人事と思ってしまうのは

認知症のすごいところでもあります




スタッフの方から

「先日の書き初めの日には本当に素敵な笑顔をされていてお見せしたかったです」と

言われました

母は、書道の師範なので、その瞬間にはきっと過去の輝きが戻ったのでしょう

以前のグループホームでも過去に得意だったことを考慮していただき

書道をさせていただきましたが、文字を忘れ筆の運び方を忘れた母は

ひどく落ち込み、筆を持つことを拒否してしまいました



それから数年

少しずつ失われる能力や記憶の中で、輝かしい一瞬を写真におさめていただけて

ありがたいことです




母の枕元にはセンサーが置かれています

母が起き上がるとセンサーが反応して詰所のブザーが鳴るのですが

時々忘れて私が母をのぞき込んでブザーを鳴らしてしまいます[ふらふら]

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褥瘡 [介護]

イニシャルの入った小物を持つと運気が上がると夏にお友達から

キーホルダーをいただきました

それから数か月・・・納会の日に、社長からイニシャル入りのバッグをいただきました!

怪しい関係ではありません(笑)

他の女性社員にも渡されていたと思います

たくさんのバッグの中から私のイニシャルを探して下さいました

とてもかわいいスヌーピーのバッグです[るんるん]

大切に使わせていただきます[わーい(嬉しい顔)]



毎年、三が日に子供たちと母のところに行きお正月の挨拶をして

記念写真を撮って母の枕元に貼っています

今年は2人とも体調不良で行けませんでした

老人の施設に無理やり連れて行って病気を蔓延させるといけないのでまた後日です

私だけが行ってきたのですが、いつものリビング?に母の姿がありません

「今日はお部屋にいらっしゃいます」と言われて行ってみると

母はパジャマではなく服のままベッドで寝ていました

ほどなく担当の方が挨拶に来られて

「お尻にちょっとふやけた感じになりまして昼間は寝ていただいています

 もうすぐ治ると思うのですが、治療優先なのでおむつにさせていただいています

 治ったらリハビリパンツに戻して座っていただきます」と言われました

ふやけた感じって・・・言葉を替えれば「褥瘡(じょくそう)」=床ずれ(悲)



一日中車いすに座って、人手も足りなければ床ずれも起こすよね・・・

寝てばかりいて体位交換がなければ、次は背中とか腰なのでしょうか・・・



ベッドに寝かされると昼間も寝ています

時折「わっ」とすごい形相で起き上がりおびえた表情を見せます

そのたびに「何かこわい夢でも見ていたのね」と肩をトントンすると落ち着いて

また寝ます

あの飛び起きる瞬間の瞬発力と形相はすさまじいものでした

夜中にセンサーが何度も鳴るのでしょう

起きてベッドから立ち上がって落ちるぐらいの勢いです

床に敷かれたスポンジも飛び越しそうです

元気な証拠・・・といっていいものかどうか[たらーっ(汗)]

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母の部屋の前の正月飾りです
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特養の忘年会 [介護]

ようやく数日前に年賀状作りが終わりました

最近●●さんが亡くなったとか

喪中らしいということを人づてに聞いて・・・

10人以上は聞いた気がします(ひえー)

でも、我が家に届いている喪中葉書は3枚

ひょっとして、私自身も何か月も前に聞いていて忘れている人もいるのかもしれないと

思うと、怖くなりました

新年早々、喪中の方に年賀状を送ってしまい「言ったのに・・・」と思われるという

失礼があるかもしれません(汗)

わかっていると思っても喪中葉書はいただける方がありがたい今日この頃です(記憶に難あり)




先日、母のところに行ったら珍しく機嫌よく起きていました

疥癬騒ぎ以降、歩かせていなかったので、立てるかどうか見てみました

なんとかいけそうなので「お散歩をしましょうか」と言って歩かせてみました

両手を引いて廊下を2周しました

不思議なもので歩いて足裏が刺激をされると脳が動き出すのか饒舌になりました

途中、廊下の中間にある椅子で休憩をして「最近はどうしていたの?」と聞くと

「●さん(母の従弟)とお散歩に行きましたのよ」と答えました

「そんなわけないでしょう」と思いながらも、私は女優になって

「へ~、そうなのね。お花もきれいに咲いていて楽しかったでしょう」と言うと

うれしそうにしていました

歩くって大事なんだと改めて思いました

景色も空気も変わりますし。。。



母のホームでもクリスマスパーティーや忘年会がありました

忘年会では、しっかりした方はビールなどのお酒も飲めて、普段とは違う居酒屋メニューが

自費で楽しめたようです

ご家族も一緒に楽しんでおられました

母は、もう普通食ではないので参加はできないので、私も帰ってきました




昔はきっと、ホームでお酒なんてありえなかったのでしょうけれど、最近は

健康に問題がなければ、その人らしく生活が送られるようにという配慮があるのでしょう




話は変わりますが、以前のグループホームのときは、お中元とお歳暮を

職員さん宛にお送りしていましたが、今母がいる特養は受け取られません

なので、何らかの形でお礼をしたいと思っていたら、社会福祉法人あてに寄付という形が

ありました


お渡ししたら「後日、領収証をお渡しさせていただきますね」と言われました

募金箱に入れるとまぎれますが(笑)、明朗会計でいいなと思いました

しかも、寄付だと確定申告で寄付金控除の欄に書けるみたいです

領収証をなくさないようにしなくっちゃ
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どちらのようこさん? [介護]

2週間ほど母のところに行かない期間がありました

ちょっとドキドキしながらホームに向かいました



母は思った以上に元気でした

「お久しぶり」と声をかけると不審なまなざしで私を見ました

「ようこですよ~」と言うと

「まあ、どちらのようこさんかしら?」と聞かれました(汗)


「あなたの娘のようこさんですよ」と言うと

「まぁ~、そうでしたの?おっほっほ」と言われました[ダッシュ(走り出すさま)]

こんなに大きな娘はいないらしいです[たらーっ(汗)]

なんてったって、今や独身、お嬢様に戻っていますから

亡くなった父のことさえわかりません(。>д<)




その日はみかんを持って行きました

手をきれいに洗って外の皮をむいて、薄皮はつけたままで房を半分に割りました

「甘いおみかんだからどうぞ」と言って口に入れるとすっぱそうな顔をしました

しばらく見ていると口を動かしてはいますが飲み込んでいる様子はありません

「お口を開けてみて」と言うと果汁だけなくなった薄皮が残っていました

のどに詰まったら困るので出してもらいました


特養に移ってからはムース食しか食べていないのでどうやら固形物は

飲み込めないみたいです


人というのは、一度たやすい方法に変えてしまうとそれに慣れてしまうのだと

思いました

かといって、無理に戻すと誤嚥性肺炎や窒息を招くので難しいところです



以前、特養から「看取りの方がおられるので個室から多床室に変わっていただけないか」と

打診がありましたが、それから何も連絡がないのでひょっとして亡くなられたのかと

思っていましたら、数日前に再度連絡がありました

ついにその時が来たのだと思いました


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枯れていく [介護]

先日、デパートで母の買い物をしたら抽選券をいただきました

「当たるといいな」と思って、抽選会場に並んだら何故だか行列の先には机と椅子が。。。

座ってみたら抽選カードに名前と住所などを書かされ、それは横に置いておかれて

本題はクレジット機能付きポイントカードの勧誘でした

そういう姑息な手段ってあり???とモヤモヤしました

ポイントは確かに貯めたいけれど、クレジットカードはあまり持ちたくありません

クレジットカードは借金と同じ、住宅ローンなどを組む時はたくさん持っていると審査が通らない

ことがあるそうです

それを知ってから(住宅ローンを組むことはこの先もありませんが)カードは極力減らして

最少限の枚数で回しています

・・・というわけで、ここでもお断りして帰って来ました





先日、叔母2人が母に会いに来てくれました

一人は母が特養に移ってから初めての訪問です



2時間半ぐらい特養に滞在し、母は途中から車椅子で寝てしまいました

お昼の時間になって、食事を運ばれて来ましたが何度声をかけても

ほとんど口を開けてくれず、1時間近く奮闘しましたが無理でした

代わりに食べさせてほしいなぁ~という願いを込めて

「すみません、寝ていて食べないので。。。」とスタッフの方に声をかけると

「●●さーん、お口を開けてもらえますか~、ごはんを食べましょう」と

大きな声で母に声かけをして下さいましたが、母は起きなかったので

「(食事を)引きますね」と片付けられてしまいました(汗)



最近、寝ていて食べないことも多い母

腕や肩、顔も指も骨っぽくなってきました

無理やり食べさせて誤嚥性肺炎を招いても困るので、無理強いはできません

私は、母が「人はこうやって枯れていくのですよ」というのを身をもって

教えてくれているような気がしました

たぶん、人間は管につながれたり点滴をされて亡くなるよりも

そうやって寿命が尽きる方が自然できれいに亡くなることができるのだと思います

(父は管につながれて身体がむくんでたいへんなことになりましたが

 昨年亡くなった叔母は、最期のときは病院でしたが無駄な点滴はせず

 昔の人が家で亡くなるようにという方針だったので、かつて見たことがないくらい

 きれいな亡骸でした)



寝ている母に「また来るね~」と声をかけて、遅めのお昼に行きました

叔母たちは「まさか食事を引かれるとは思わなかった」

「前のグループホームなら起きてから食べさせてもらえたのに」と言いました

私は「それが10万円の差だと思うよ、この前気づいたんだけど今の所はパジャマに

 着替えさせてもらうこともないみたいだし」というと絶句されました




そして、1年に1度ぐらいしか面会に来ない弟が

「今日行ってみるけど病気大丈夫かな、うつったら困るんだけど」とか

「ずっと寝てるし反応なかったけど大丈夫なん?」と勝手なことを言いました

心の中で爆竹がはじける音がしました

そこまで悪くなる過程を全然見ていないのによく言うわと思いました



兄弟姉妹でも介護を担っている人とたまに来る人

本人は何気なく言っている一言が怒りの火種を生むこともあります

こういうところから遺産相続でもめるのかなぁなどとドラマのシナリオを

考えてしまいました



我が家も骨肉の争いでしょうか[exclamation&amp;question]

いえいえ、ないから大丈夫でしょう(笑)



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介護のお金② [介護]

グループホームから特養に移って、8万円ぐらいは毎月の支払いが減りました

それだけでも本当に助かるのですが、まだ介護費用が年金を上回っています

特養はお安いイメージだったのに不思議と思ったら、昨年から制度が変わり

資産が1000万以上あると(配偶者なしの場合)ぐっと利用料金が上がるように

なったのです

毎月17-8万の方もいらっしゃるのだとか・・・

もはや、特養とは言えない、というかそれならすぐに入れるグループホームとか

ケアハウスのような施設の方が、サービス面では良いと思います



さて、幸いなことに?資産が1000万なければ、利用料金を下げることができます

「介護保険負担限度額認定」を申請するのです

申請には、直近2ヶ月の通帳のコピーなどが必要ですが、それが通れば

母の場合、月に4万円ぐらいは安くなる見通しです



そして、春に確定申告で過去4年分の医療費控除をした経験から

医療費に関しては目を皿のようにしている私ですが・・・(笑)


介護の紙おむつ代は医療費控除として計算できるので、他の医療費と併せると

1年分が40万ぐらいになった年もあるのですが(よく払えたものです(苦笑))

今回特養の領収証の明細を見ていてびっくりしました



なんと、介護費・食費・居住費の自己負担金額の2分の1相当額が医療費控除の

対象になっていました

ということは5万円以上が、自動的に医療費として計上できるので

訪問診療を受けている医療費と薬代、私や娘の医療費もプラスすると

ものすご~い金額の医療費になると思われます



母は私と同じ住所に住民登録をしていますが、別世帯にしていて年金だけが

収入のため所得税は払っていないのですが、医療費控除は家族分をまとめて

申請できるので家族の一番収入のある人がまとめて申請すると

所得税だけでなく翌年の住民税もお安くなります

ちょっと面倒ではありますが

毎月の大量の領収証はエクセルにその都度入力しておくと簡単に計算できて

ご褒美のお小遣いになります[わーい(嬉しい顔)]



税金など引かれるものは勝手に引かれていますが

還付を受ける場合は、自分で動かなければなりません

情報を知っている人だけがお得・・・ってちょっと意地悪な感じですね。。。



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介護のお金① [介護]

昨日、特養にいる母に会いに行きました

ちょうど食事の時間だったので、横についてムース食を食べさせたのですが

私が声をかけても知らん顔、無反応、口も開けてくれません

目は開けていますが、聞こえているのか見えているのかさえもわからないぐらい

反応がないのです

これだけひどい状態は初めてだったので正直ショックでした

「このまま食べられなくなって寝たきりになるのかな」とか

「飲み込みが悪くなったら誤嚥性肺炎になるに違いない」とかネガティブな思いが

頭の中でいっぱいになりました



でも、40分ぐらい奮闘した後、ようやく口を開けるようになりました

母が知っている人の話ばかりしてあげました

すると急にスイッチが入ったように返事をするようになりました

「お父さん(私の父)」の話をすると、母は自分の父の話を始めました

自分が結婚をして子供(私)がいるなんて思ってもいないようです

きっと娘時代に戻っているのでしょう




そして、ふと気づいて驚愕したことが・・・

夕食が終わった人は歯磨きをして、部屋に連れて行かれます

が、職員さんはすぐに戻ってきて次の人を部屋に移動させます


・・・ってことは・・・

寝るときはパジャマではなく、



気づいたとき、一瞬めまいがしました


たぶん、当たっていると思います



時間的に、無理なのでしょう


食事だって、寝たきりとか認知症の人は食べさせないといけません

3人ぐらいで20人をみるのですから、ごはんを食べさせて口腔ケアをする

だけで精一杯でしょう

寝たきりの人に毎日着替えをさせることも無理でしょうし・・・

もちろんお風呂の日には服は着替えさせてもらえますし、頭もしっかりしていて

自分のことを自分でできる人はパジャマに着替えることも可能だと思います

(いつもきれいにしてお化粧をされているおばあちゃんもいらっしゃいますから)



う~ん・・・

わかってはいたけれど、心の中でちょっと唸りました



毎月20万近くを払っていたグループホームでは、もちろんパジャマに着替えさせて

もらって、服も顔もきれいにしてもらっていました

食事後に会いに行って顔が(汁物などで)カピカピになっていることもありませんでした




「介護の質も金次第」


頭ではわかっているけれど、悲しい気持ちです



宝くじを買いました

名前がわからないので「7000万円が当たる宝くじを下さい」と言いました

バラで10枚です

お店の人が「バラだと1等5000万か前後賞1000万長者ですけどいいですか?」

と仰いました

「いいですよ」

2人ともが当たる気になっているみたいでなんかちょっと面白かったです

去りゆく私の背中に「高額当選されますように」という声が聞こえました



5000万なんて望んでいません

1000万でいいです(←それでも贅沢!)

1000万あれば、もう一度グループホームに戻れる・・・かも


でも、グループホームだと3~4年でその1000万は無くなるんですよね



う~ん

う~ん、お金と寿命

天秤にかけるものじゃないのですが・・・(悩)

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複雑な気持ち [介護]

古い方のパソコンはもうほとんど機能しなくなり、使うのは諦めました

昨日からイラストレーター用のパソコンを使うことにしました

Win.8のデスクトップの画面には、未だに慣れずにいます

そして、ブログ用の写真の編集をこれからどうしようか考え中です

さっきは立ち上げたソフトが「応答なし」になって「このパソコンも壊れてる?」と

焦りました




さて、3連休の最終日は母のところに行きました

そこで施設の方から相談を受けました



母は個室にいますが、多床室にターミナルケア(看取り)の方がいらっしゃるようで

「できたら(一時期)多床室に替わっていただけませんか」と言われました




失礼なこととは思いながらも

心の中で「ぐえ~~~」という声がしました




特養は終の棲家です

ガンなどの病気で医療行為を希望しない場合や、老衰など

最期を特養で迎えようとするのであれば、当然特養のどこかの部屋で

どなたかが亡くなられるのです

なので、特養に申し込んで待機しているときに「空きが出ましたがどうされますか?」と

連絡があれば、どなたかが亡くなられた可能性が高いというのもわかります



病院であっても集中治療室とかナースステーションに近い個室となると

そのベッドで前の方が亡くなられていた可能性があるわけです



そんなこんなあんなは頭ではわかっています

でも、ベッドを見たら「・・・このベッドで何人の方が・・・」とか思っちゃいます

ただその逆に、元気になられた方もいらっしゃると思うのです




でも、でも

今回は目的がターミナルケアなので

「空きましたよ、元の個室に戻って下さって結構ですよ」と

言われた時には100パーセントの確率で、前に使われた方がお亡くなりになった直後

というのがわかっているわけです




もちろん、高齢の方ばかりなので母だってある日突然なんてこともあるでしょうし

そうなれば新しい方か多床室から個室への変更を希望していらっしゃる方が

そのベッドを使うことになるのでお互いさまなのも理解しています




しばらく考え込んでしまいました

事務室の他のスタッフの方々も机に向かってはおられましたが

私の返事を待つ間、重苦しい空気の中でうつむいておられるのがわかりました




沈黙を破って「・・・仕方ないですね、お部屋を変えていただいて結構です」と

答えたときに、スタッフの方々が無言で深々と頭を下げられました



前のグループホームのときもそうでしたが

母のことを思って、足しげく通ってスタッフさんと話せばいいこともたくさんあります

でも、逆に私は「頼みやすい人」になってしまうこともあります




帰り道、複雑な想いが渦巻きました

「死」=「忌むべきもの」とか「ちょっと怖い」という気持ちがあるからこそ

ベッドを見るたびに変なことを考える自分がいるわけです

でも、今回ばかりは、霊感がないのがラッキーなのかも・・・





母のベッドに移られる方へ

失礼なことを思ってしまってごめんなさい





そして、医療スタッフではないのに年中 最期を迎える方に

全身全霊でお世話をされるスタッフの皆様には本当に頭が下がります

夜勤ならその瞬間をひとりで受け止めないといけないかもですし

私には絶対できない仕事です



本当にありがとう
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疥癬③ [介護]

先日、母の特養から電話がありました

子どもが学生だったとき、母の介護をしているとき

仕事中にかかってくる電話はろくなものはなく

毎月のようにお呼び出しがあった息子の中学校の着信音は

ベートーベンの「運命」にしていたぐらいでした[たらーっ(汗)]



さてさて、今回の電話は恐れていた「疥癬」感染を伝えるものでした[ふらふら]


隣の席の方が発症して母も感染したかもしれないと言われてから1ヶ月

もうそろそろ大丈夫かもと思った矢先の残念なお知らせでした


母は傾眠が多いので、二人掛けのソファーにもうひとりの方と座ってお休みしていたときに

移ったのであろうということでした



私は、薄情だとは思いながらも娘に移すと、今度は娘が職場で蔓延させて

大変なことになるかもしれないので疥癬の疑いと言われてから一ヶ月

面会を控えていました

施設の方からは「長時間の接触がなければ、面会後にしっかり手洗いをしていただいたら

大丈夫です」と言われちょっと罪悪感でした[たらーっ(汗)]



そして、ちょうどその日行く予定にしていたので面会したところ

どこがかゆいのかわからないぐらいきれいな肌をしていました

指の付け根も疥癬トンネルはなくきれいでしたが、身体の赤くなった部分の皮膚をとって

顕微鏡で見るとダニが出たのだそうです


これから完治するまでに1-2ヶ月かかるそうです

他の人に移っていなければいいけれどと思います

母の部屋には使い捨てのガウンがかけられていました(あれ?使い捨てない???)



母にご飯を食べさせていると、視線はずっと天井に向いていました

突然、恐怖に震える顔になったので「何かいるの?」と聞くと

「いるんですよ」と言いました


きっと何か恐いものが見えていたのでしょう

「大丈夫、安心して!私が追い払ってあげるから」と大げさに退治するふりをしたら

また食べ始めました

「認知症の人の行動には本人なりの理由がある」

認知症と診断されたときの医師に言われた言葉です

できる限りその想いに寄り添えるようにと思っています



私は普段は会社員ですが、時々大根役者にもなりますよ~[わーい(嬉しい顔)]


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疥癬② [介護]

ポケモンGOが日本で配信されて数日

幼稚園児時代、ゲームを始めると周りが見えなくなるぐらい

のめり込んでいた息子なら絶対やっているに違いないと思い

「線路にはまったらあかんよ」とLINEをしたら

「阻止します、(ポケモン)絶賛ゲット中」と来ました

要注意人物です




母が「疥癬」にかかっているかもしれないとわかってから色々調べました

不潔にしているからダニがわく、という性格のものではなく

ヒゼンダニは人の皮膚に寄生するので、皮膚から落ちたりシーツや絨毯などにいたとしても

2-3時間しか生きられない

人から人へ感染するので、介護スタッフが媒体になり

施設で蔓延したり、介護スタッフも発症することがあるそうです



そして、次に行った時には途中ドラッグストアで虫対策グッズを購入して行きました

サンダルを履いていたのですが、素足はマズイと思い靴下も併せて購入しました

服装は長袖、長ズボンで肌の露出は極力控えました

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・虫よけリングは手首にブレスレットのようにつけます

・ウエットティッシュタイプの虫よけ

・シールタイプの虫よけ(服などに貼ります)

・虫よけスプレー


特養に入る前に手全体と足にスプレーをして靴下を履き、虫よけリングをつけました

虫よけリング、はっきり言って臭いです!!

以前、実家のネコ除け対策として買ったスプレー(だったかな?)と同じニオイがしました

ネコだけじゃなく、私もいやなんですけど~(笑)



母に会っても身体には触れずに話をしました

叔母にいつも電話をかけて母に携帯を持たせて話をしてもらいますが

今回は私が携帯を持ち、耳から少し話した状態で話をさせました

ヒゼンダニは首から上には寄生しないそうですが、念のためです



母の部屋では、母の着替えた服がゴミ袋に入れられ口が縛ってありました

ゴミ箱にも同じ色のゴミ袋がかけれれていました

そして、感染した人の介護をする人は使い捨てのガウンと手袋をしておられて

何だか物々しい雰囲気の中に私はいました



母のことを病原体扱いしている自分を思うと申し訳ない気持ちなのですが

私が感染すると娘にもうつしてしまうかもしれず、娘の職場に蔓延させると

大変なことになるので、仕方がありません



ちなみに、虫よけに関しては賛否両論あるので効くかどうかはわかりません

今のところ気休めという感じでしょうか

家に帰ったらすぐに服を脱いで洗濯機に投入し、お風呂に直行しました
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